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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻4号

1987年04月発行

文献概要

今月の主題 小さな大腸癌―早期診断のために 主題

10mm未満の早期大腸癌のX線・内視鏡的特徴―実体顕微鏡所見を含めて

著者: 西沢護1 野本一夫1 細井董三1 岡田利邦1 山田耕三1 牧野哲也1 志賀俊明1 古沢英紀1 前田一郎1 尾辻真人1 淵上正弘1 平田稔彦1 大倉澄子1 中村恭一2 大倉康男2 石堂達也2

所属機関: 1東京都がん検診センター 2筑波大学基礎医学系病理

ページ範囲:P.413 - P.420

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要旨 臨床で発見された10mm未満の大腸癌は,大腸癌の13.1%を占め,すべて早期癌であった.sm癌が4例あるが,5mm未満にはみられなかった.それらの形態は,平板状隆起が42.3%を占め,sm癌では75%が平盤状隆起であった.実体顕微鏡で発見されたものは,平盤状隆起または平坦型が85.7%を占め,臨床で見逃されている可能性が大きい.実体顕微鏡で発見されたものは,臨床で発見されたものに比べ腺腫を伴わないものが多かった.5mm内外の小さな大腸癌は,生検により病変消失,生検陰性になることがあるが,初回の生検所見で腺種を伴っていないものが多かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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