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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻5号

1987年05月発行

文献概要

今月の主題 胆囊癌の診断―発育進展を中心に 主題

新しい診断法による胆囊癌の進展度診断

著者: 乾和郎1 中澤三郎1 内藤靖夫1 木本英三1 山雄健次1 森田敬一1 船川武俊1 林芳樹1 加納潤一1 山田昌弘1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.541 - P.548

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要旨 63例の胆囊癌手術例の検討から,胆囊癌の進展様式のうち,診断,治療上問題となる点は,RASからの深部浸潤,ss癌での遠隔リンパ節転移,および表層拡大性の粘膜内進展,特に胆管への粘膜進展であることがわかった.これらを加味して,適切な進展度診断がなされ,治療へ反映される必要がある.われわれはUSにて進行癌と判断されれば,他の画像診断により,B,N,H因子などについて総合診断を行い,早期癌あるいは早期癌類似のUS像であれば,EUSにより壁深達度診断を,PTCCSにより組織診断を,PTCCSおよびPTDCCにより粘膜面での拡がり診断を行い,正確な進展度診断を目指している.これらの新しい診断法を用いた胆囊癌の進展度診断における診断体系について検討した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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