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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻5号

1987年05月発行

今月の主題 胆囊癌の診断―発育進展を中心に

主題症例 臨床経過を観察された胆囊癌症例

胆囊癌の発育・進展が観察された2症例

著者: 戸松成1 小幡裕1 吉川達也2 新井田達雄2 井手博子2 羽生富士夫2 川村雅枝3

所属機関: 1東京女子医科大学消化器内科 2東京女子医科大学消化器外科 3東京女子医科大学成人医学センター

ページ範囲:P.555 - P.560

文献概要

要旨 〔症例1〕50歳,女性.USで正常胆囊が確認された10か月後に胆囊体部腹腔側にUS上,径13mm,高さ5mmの癌隆起が認められ,その後8か月を経て径15mm,高さ9mmに増大し,更に1か月後の摘出切開標本では径16×13mm,高さ6mmの広基性の癌隆起と底部側への表層進展のあるStage Ⅰの胆囊癌が確認された.組織学的に乳頭状腺癌であった.〔症例2〕61歳,男性.膵・胆管合流異常を伴う先天性胆道拡張症と同時に,胆囊底部中心の癌と体・頸部に波及する乳頭状の癌が認められ,その3か月後にも体部の内腔が埋まりつつも肝浸潤のないStage Ⅰにとどまっているとみなされ,更に14か月後には腹腔側癌深達度がssで肝浸潤だけが著明なStage Ⅳに進展していた.組織学的に低分化型腺管腺癌であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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