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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻5号

1987年05月発行

文献概要

今月の主題 胆囊癌の診断―発育進展を中心に 主題症例 臨床経過を観察された胆囊癌症例

2年4か月間臨床経過を観察された胆囊癌の1例

著者: 中澤三郎1 加納潤一1 内藤靖夫1 木本英三1 山雄健次1 森田敬一1 乾和郎1 船川武俊1 林芳樹1 山田昌弘1 市川和男2

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科 2安城更生病院内科

ページ範囲:P.567 - P.570

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要旨 患者は33歳,男性.1980年12月,心窩部痛を主訴に当科受診,腹部超音波検査(US)にて胆囊ポリープと診断した.精査を勧めたが拒否したため,以後,外来にて経過観察を行った.1981年6月,1982年3月,USにて胆囊ポリープの増大を認めたが,再び精査を拒否.1982年10月,心窩部痛増強したため入院した.経皮経肝胆囊ドレナージ(PTCCD),経皮経肝胆囊内視鏡検査(PTCCS)を実施し,結節浸潤型の進行胆囊癌と診断,胆囊摘出,肝内側区域下部・前下区域合併切除術を施行した.切除標本の病理組織学的検索では,深達度ssの結節浸潤型胆囊癌で,s0h0hinf0b0p0n0 Stage Ⅰであった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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