icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻5号

1987年05月発行

今月の主題 胆囊癌の診断―発育進展を中心に

主題症例 臨床経過を観察された胆囊癌症例

原発性胆囊管癌の1治験例

著者: 横溝清司1 中山和道1 西村祥三1 久能正之1 鈴木稔1 明石英俊1 平田義博1 中野均2 原田美佐2 山鹿博史3

所属機関: 1久留米大学医学部第2外科 2久留米大学医学部第2内科 3久留米大学医学部第1病理

ページ範囲:P.571 - P.576

文献概要

要旨 極めてまれな原発性胆囊管癌の症例を経験した.患者は34歳男性,右季肋部痛・発熱を主訴とし,経皮経肝的胆囊造影にて胆囊管の不整狭窄像を認めたため胆囊管癌の術前診断にて開腹し,胆囊摘出術,胆管合併切除術を施行した.摘出標本の病理組織学的検査にて胆囊管に限局した管状腺癌を認め原発性胆囊管癌と診断され,また,肝十二指腸間膜内の神経周囲侵襲が高度に認められた.治癒切除と判断したが,手術5年後に再発死亡した.本症例の概要を紹介すると共に,胆囊癌の進展様式としての胆管側浸潤に対する外科的治療の問題点について述べた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら