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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻5号

1987年05月発行

文献概要

今月の主題 胆囊癌の診断―発育進展を中心に 主題症例 臨床経過を観察された胆囊癌症例

胆囊腺腫内m癌の1例

著者: 錦野光浩1 甲田安二郎1 金丸仁1 寺門道之1 照屋正則1 喜納勇2

所属機関: 1藤枝市立志太総合病院外科 2浜松医科大学第1病理

ページ範囲:P.597 - P.600

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要旨 患者は56歳女性で,右季肋部痛を主訴とし超音波検査にて胆囊内に径10mmの小隆起性病変を指摘され,経静脈的胆道造影でも胆囊頸部に小隆起性病変が指摘された.入院時検査では異常は認められず,直接胆道造影にて有茎性小隆起性病変で腺腫あるいは腺腫内癌を疑い胆囊摘出術を行った.切除標本肉眼所見ではポリープは太さ2mmの細い茎部と10×6mmの腫大した頭部とから形成されていた.病理組織学的には癌病変は有茎性隆起の頭部内の2×1mmのみに局在し,茎部や周囲粘膜に進展のない深達度mの腺腫内癌であった.細い茎の隆起型胆囊癌は大きさと関係なく深達度mの腺腫内癌のみであり,このことは本例においても確認された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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