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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻5号

1987年05月発行

文献概要

今月の主題 胆囊癌の診断―発育進展を中心に 主題症例 臨床経過を観察された胆囊癌症例

Angio-CTで進展度を確実に診断しえた胆囊癌の1例

著者: 高木國夫1 堀雅晴1 太田博俊1 大橋計彦2 村上義史2 竹腰隆男2 丸山雅一2 加藤洋3 柳沢昭夫3

所属機関: 1癌研究所付属病院外科 2癌研究所付属病院内科 3癌研究所付属病院病理

ページ範囲:P.607 - P.610

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要旨 症例は62歳の女性で画像診断で発見された胆囊体部内面の1.5cm前後の隆起性病変について,ERCP,CTの単独検査では胆囊内の隆起性早期癌を疑ったが,血管造影でsuperficial branchにencasementを認め漿膜に達する進行癌と,ほぼ診断されたが,血管造影とCTの同時併用によるAngio-CTではhigh density areaが隆起のみでなく,胆囊壁に及んで,隆起性進行癌であることを確診しえた.組織学的に一部漿膜に達する進行癌であった.胆囊癌に対してAngio-CTの同時併用により進展度を確診しえた症例を報告し,画像診断におけるERCP,CT,Angioの併用検査の有用性を強調したい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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