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初心者講座 大腸検査法・5
X線検査―撮り方・読み方―(3)直腸・S状結腸
著者: 松川正明1 確井芳樹1 韓東植1
所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科
ページ範囲:P.615 - P.618
文献購入ページに移動大腸のX線検査には,経口法と注腸法がある.経口法では機能的な疾患を診断するのによいが,器質的な疾患を診断するには,注腸法の中でも二重造影法が特に優れている.二重造影法については西沢・狩谷の著書があり,ほかにも多くの論文がある.今回は注腸二重造影法について述べる.
まず,X線検査について述べる前に,直腸・S状結腸の解剖学的な位置関係を知ることが肝要である.直腸に第2Houston弁があり,この弁付近を中心として前後に屈曲がある.このため直腸上部・S状結腸下部にバリウムが溜まり,この部の二重造影像を撮ることが難しいことがある(Fig. 1).
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