icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻5号

1987年05月発行

文献概要

初心者講座 大腸検査法・5

X線検査―撮り方・読み方―(3)直腸・S状結腸

著者: 松川正明1 確井芳樹1 韓東植1

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科

ページ範囲:P.615 - P.618

文献購入ページに移動
 直腸・S状結腸の検査

 大腸のX線検査には,経口法と注腸法がある.経口法では機能的な疾患を診断するのによいが,器質的な疾患を診断するには,注腸法の中でも二重造影法が特に優れている.二重造影法については西沢・狩谷の著書があり,ほかにも多くの論文がある.今回は注腸二重造影法について述べる.

 まず,X線検査について述べる前に,直腸・S状結腸の解剖学的な位置関係を知ることが肝要である.直腸に第2Houston弁があり,この弁付近を中心として前後に屈曲がある.このため直腸上部・S状結腸下部にバリウムが溜まり,この部の二重造影像を撮ることが難しいことがある(Fig. 1).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら