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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻6号

1987年06月発行

今月の主題 胃の腺腫とは―現状と問題点

主題

胃の腺腫:私はこう考える

著者: 廣田映五1 滝沢千晶1 金秉琪1 板橋正幸1 藤本貴久1

所属機関: 1国立がんセンター研究所病理部第1組織病理研究室

ページ範囲:P.657 - P.665

文献概要

 はじめに

 胃生検組織分類のGroupⅢ,境界領域病変に相当する病変は,必ずしも同一の疾患概念を示すものではない.これらを手術例でみると異型上皮,ATP,Ⅱa-subtype,扁平ポリープ,腺腫(adenoma)など,種々な呼称で表現されてきた.更に最近ではdysplasiaの概念が導入され,境界領域病変をめぐる諸問題は,しばしば議論の対象となっている.本稿では,内視鏡診断,X線診断,更には生検組織診断上,種々な問題を含んでいる境界領域病変のうち,組織学的に腺腫とみなされる病変の定義,病理形態的特徴像,ならびに前癌病変としての意義について,われわれの知見に基づく見解の一端を記述する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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