icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻6号

1987年06月発行

--------------------

編集後記 フリーアクセス

著者: 丸山雅一

ページ範囲:P.744 - P.744

文献概要

 本号の“現状”には,こんなものか,という一応の満足感がないでもないが,病理を執筆された先生方に対しては欲求不満が高じている.“絵”が売り物の本誌に“絵”を出してくれたのは3人(喜納,廣田,加藤),dysplasiaの“絵”は1人(喜納).これでは臨床側が混乱するのは必至とみてよいだろう.“私はこう考える”という趣旨なのだから,dysplasiaにおけるmass云々についても,執筆者各々の基準とその“絵”を示して欲しかった.

 また,腺腫と良・悪性境界病変とは別のスケールで論ずべきものであれば(座談会参照)異型度空間を連続体とみなすのか否かをまず明確にすべきであろう.腺腫そのものについても“眼”が違えば診断も異なるのは避けられない“現状”なのだろうか.竹腰(癌研),吉田(がんセンター)両氏の数字の差にこのことが反映されているような気がする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら