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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻7号

1987年07月発行

今月の主題 腸結核と癌

主題症例

大腸結核症の病変内に併存した横行結腸癌の1例

著者: 栗原陽一1 五十嵐勤2

所属機関: 1大原綜合病院胃腸科 2福島医科大学第2内科

ページ範囲:P.837 - P.842

文献概要

要旨 患者は59歳の女性.1980年8月に動悸,息切れを主訴として来院.大腸X線および内視鏡検査において,右側結腸に主座を置く広範な治癒結核所見があり,その病変内の横行結腸口側に,明らかな周堤隆起を伴わない限局潰瘍型の癌が認められた.1980年12月に,結腸右半切除が施行されたが,術後の組織学的検索で結核病変に併存した癌は高分化腺癌にもかかわらず,著明な線維形成がみられた.粘液変性は著明ではなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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