icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻7号

1987年07月発行

文献概要

--------------------

編集後記

著者: 長廻紘

所属機関:

ページ範囲:P.868 - P.868

文献購入ページに移動
 大腸結核は終わった,少なくとも臨床的には日本人に対する脅威ではなくなった,と思っている人が圧倒的に多いことと思う.かつてその存在が華々しかっただけに,今のIBDを目立たせるだけの,いわばかませ犬のような立場に,歴史を感じる先生方も少なくないと思う.

 腸結核に合併する癌があることは知っていたが,1冊の雑誌の特集を組むほどのものとは考えていなかった.ところがここに最近の他の特集に劣らない立派な内容を持った号を送り出すことができた.しかし腸結核もしぶとく再登場の機会をねらっていたというべきか,後輩である潰瘍性大腸炎やCrohn病に劣らず牙を持っていることを示した,と言える.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?