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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻8号

1987年08月発行

文献概要

今月の主題 陥凹型早期大腸癌 主題症例

横行結腸に発生したⅡc型早期癌の1例

著者: 工藤進英1 高野征雄1 丸山明則1 大越省吾2 小池雅彦2 藤田謦士3 竹本吉夫3

所属機関: 1秋田赤十字病院外科 2新潟大学医学部第3内科 3秋田赤十字病院内科

ページ範囲:P.917 - P.921

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要旨 患者は73歳,男性.4年前にS状結腸癌にてS状結腸切除術を受けており,follow-upの大腸ファイバースコープによる検索により横行結腸にdiffuseな発赤所見を指摘され,生検にて癌の診断,横行結腸部分切除術を施行した.病変は7×5mmの浅い陥凹を呈するⅡc型早期癌で,粘膜筋板まで達する高分化腺癌であった.また病変内に異型腺管の混在を認めた.内視鏡像では空気量を加減することにより形態が変化し,空気量を増すことによりⅡc型を呈し,減ずることにより周囲の隆起が著明になった.この所見は発赤病変で発見される大腸のⅡc型早期癌の1つの特徴であると考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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