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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻8号

1987年08月発行

文献概要

今月の主題 陥凹型早期大腸癌 主題症例

Ⅱa+Ⅱc型早期大腸癌の1例

著者: 五十嵐正広1 勝又伴栄1 岡部治弥1 大谷剛正2 高橋俊毅2 中英男3

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科 2北里大学東病院消化器外科 3北里大学東病院病理

ページ範囲:P.923 - P.926

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要旨 患者は64歳,男性.自覚症状は全くなかったが,人間ドックによる注腸造影検査で,横行結腸に辺縁菊花状を呈し中心に不整なバリウム斑を伴うⅡ+Ⅱc型癌を疑われ入院.内視鏡検査では,隆起を主体とし中央には不整な易出血性陥凹を認めた.切除標本では,大きさ14×12mm,肉眼的にはⅡa+Ⅱc様の病変で,病理組織学的には高分化腺癌を主体とし,一部に中分化腺癌を伴っていた.深達度は粘膜下層中部に至り,脈管侵襲はly2,V0であった.なお,郭清したリンパ節には転移を認めなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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