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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻8号

1987年08月発行

文献概要

今月の主題 陥凹型早期大腸癌 主題症例

陥凹型早期直腸癌の1例

著者: 奥雅志1 早坂滉1 筒井完1 秋山守文1 星川剛1 吉田和義1 浦英樹1 石山勇司2 宮下秀隆2

所属機関: 1札幌医科大学第1外科 2いしやま病院

ページ範囲:P.937 - P.940

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要旨 患者は75歳,女性.1986年8月末より便柱の細小化に気づいていたが,9月中旬患者自身が指を挿入して直腸内に腫瘤を触知し,同時に指先に血液付着を認めたため,9月24日他院を受診した.大腸内視鏡検査で肛門縁より約9cmの部位に出血を伴った浅い潰瘍性病変を指摘され,生検にて癌と診断された.新鮮切除標本では,不整形を呈する大きさ2.2×1.5cmの浅い潰瘍性病変があり,病理組織学的検索では,深達度smの高分化腺癌でリンパ節転移は陰性であった.また一部に粘液癌と腺扁平上皮癌の組織像が認められたが,腺腫成分は確認されなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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