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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻8号

1987年08月発行

文献概要

今月の主題 陥凹型早期大腸癌 主題症例

Ⅱc+Ⅰs型を示した早期大腸癌の1例

著者: 工藤進英1 高野征雄1 丸山明則1 牛山信2 内藤万砂文3 大越章吾4 小池雅彦4 藤田謦士5 竹本吉夫5 菅原道義6

所属機関: 1秋田赤十字病院外科 2新潟大学医学部第1外科 3新潟大学医学部小児外科 4新潟大学医学部第3内科 5秋田赤十字病院内科 6秋田赤十字病院病理

ページ範囲:P.941 - P.945

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要旨 患者は68歳,男性.3年半前に横行結腸癌にて右半結腸切除術を受けており,follow-upの大腸内視鏡にて直腸Rsに無茎性の隆起性病変と,それに連続して強い赤色調の平坦やや陥凹した病変の拡がりを認め,生検にて癌と診断,低位前方切除術を施行した.病変は10×8mmのⅠs型早期癌と7×4mmのⅡc型早期癌が連続しており,粘膜内に限局する深達度mの早期癌であった.Ⅰs型病変は一部腺腫成分が認められた.Ⅱc型と,Ⅱa以外の他の形態との連続病変の報告は少なく,今後このような発育形態を呈する症例の蓄積が望まれる.Ⅱc部分の内視鏡像の所見は純粋の大腸Ⅱc病変の所見と酷似していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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