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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻8号

1987年08月発行

文献概要

今月の主題 陥凹型早期大腸癌 主題症例

Ⅱa+Ⅱc型早期大腸癌の1例

著者: 小松原登1 岡本弘子1 鮎沢徹1 三田茂1 佐藤薫隆2 近添拓世2 為我井芳郎2

所属機関: 1佼成病院内科消化器科 2佼成病院外科

ページ範囲:P.947 - P.951

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要旨 患者は70歳,男性.右下腹部不快感を主訴として来院,注腸造影検査で回盲部の異常を指摘され内視鏡検査を施行した.指摘の個所は特に異常をみなかったが横行結腸中部腹側に中心やや陥凹のみられる小扁平隆起性病変を発見,生検ではGroup 5の診断であった.切除標本では中心に3×3mmの陥凹を有する最大径7×5mmの扁平な隆起で,Ⅱa+Ⅱc様所見を呈していた.また,手術時所属リンパ節ならびに肝転移は認められなかった.組織学的には高分化腺癌で粘膜下浸潤部では低分化腺癌となっていた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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