icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻8号

1987年08月発行

文献概要

今月の主題 陥凹型早期大腸癌 主題症例をみて

陥凹型早期大腸癌:主題症例を見て―陥凹型早期大腸癌の特徴および意義

著者: 長廻紘1

所属機関: 1東京女子医科大学消化器病センター

ページ範囲:P.955 - P.958

文献購入ページに移動
 大腸には陥凹型の早期癌はないと信じられてきた.実際に診断されたもの(切除標本で偶然に見つかったものも含めて)がなかったことと,理論的に,胃と異なり消化液の作用がないことが相まって,そう信じられてきた.ごくまれに報告例はあったが特殊なもの(未分化癌,ポリポーシス症例)であり,陥凹型早期癌は大腸にはないという総論に抵触するものではない,とされてきた.

 ところが数年前から風の便りにどこそこにⅡc型の大腸早期癌があるそうだ,という話が少しずつ伝わってくるようになった.いったんあるとなると,皆が必死で発見しようとするので,たちまちのうちに相当数診断されるようになってきた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?