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本号掲載:「早期大腸癌の病理学的検討」(下田忠和,他)について
著者: 中村恭一1 下田忠和2 武藤徹一郎3 渡辺英伸4 喜納勇5
所属機関: 1筑波大学基礎医学系病理 2東京慈恵会医科大学病理 3東京大学第1病理 4新潟大学第1病理 5浜松医科大学第1病理
ページ範囲:P.977 - P.977
文献購入ページに移動すなわち,小さなあるいはPG(-)のde novo cancerがあった場合に,大腸癌組織発生“大腸癌の95%は腺腫由来である”との立場からは,その学説に整合性を持たせるために“腺腫が癌化して,癌が腺腫成分を完全に置換してしまった状態”あるいは“表面の腺腫と癌の部分が脱落消失してしまった状態”と,組織標本上にみられる所見という事実の背後にあることを探った解釈をします.逆に,“大腸癌の70~80%はde novo cancerである”との立場からは,“そのような癌は70~80%の確率でde novo cancer”であると解釈します.したがいまして,PG(-)癌がde novo cancerであることを主張されるためには,どうしても上記解釈に対して反論できるような証拠あるいは説明が必要となってまいります.それらについて,先生はどのようにお考えでしょうか?
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