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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻9号

1987年09月発行

今月の主題 胃底腺領域の癌―Ⅱcを中心として

主題

胃底腺領域癌のX線診断―スクリーニング検査,深達度,浸潤範囲について

著者: 馬場保昌1 清水宏1 津曲淳一1 西満正2 加藤洋3

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会附属病院研究所病理部

ページ範囲:P.1011 - P.1026

文献概要

要旨 胃底腺粘膜領域の癌98例(早期癌49例,進行癌49例)を対象にX線診断の立場から検討した.①原発巣の大きさと深達度の関係では原発巣の大きさが2cm以下でも粘膜下層以下深部層に浸潤しているものが多い.②前壁側に存在する1cm以下の癌を確実に拾い上げることができるルーチン検査法の検討が必要である.③深達度診断に当たっては陥凹部の顆粒状陰影の多少,陥凹周囲の透亮帯の有無が指標になり,それらの所見とその大きさ(規模)から深達度を推定する必要がある.④原発巣が早期癌のようにみえても粘膜下層を広く浸潤している可能性があることから,原発巣周囲の粘膜ひだを十分に描出することが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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