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文献詳細

雑誌文献

胃と腸22巻9号

1987年09月発行

文献概要

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編集後記 フリーアクセス

著者: 西沢護

所属機関:

ページ範囲:P.1098 - P.1098

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 胃底腺領域の病変といえば,悪性,未分化癌,linitis plasticaの初期像など,胃癌のなかで現在,最も注目されているところである.

 微小,Ⅱbあるいは胃上部の早期癌なども診断は難しいが,すぐ死にはつながらない.胃底腺領域のⅡc様病変は,1~2cmのような小さなものを見つけても,既に救命しえない広範なlinitis plasticaになっていることがしばしばある.粘膜面に露出した癌だけを診断していたのでは,いつまでたっても解決しない.粘膜下の診断が遅れている.中村恭一教授の“linitis plasticaへの小径”を臨床的に解決するためには,胃底腺領域のⅡcの診断だけでなく,粘膜下に進展していく癌をいかに早く捉えるかにある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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