icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻1号

1988年01月発行

文献概要

今月の主題 X線・内視鏡所見と切除標本・病理所見との対比(胃) 主題

胃X線所見と切除標本所見との対比―方法と問題点

著者: 馬場保昌1 清水宏1 武本憲重1 加来幸生1 田尻祐二1 岩尾忠1 高木國夫2 西満正2 加藤洋3 大橋一郎4 大橋一悌4

所属機関: 1癌研究会附属病院内科 2癌研究会附属病院外科 3癌研究会附属病院研究所病理部 4大橋総合病院

ページ範囲:P.21 - P.34

文献購入ページに移動
要旨 5例の胃癌例(早期胃癌4例,進行癌1例)を対象として,X線写真と切除標本ならびに組織所見との対比の方法と実際を呈示し,問題点について述べた.病変によっては術前のX線像,切除胃標本のX線像,切除胃標本の肉眼像の現れ方が異なることがわかった.正確な術前のX線診断を行うためには,画像の質と情報量の多い写真を撮影することがまず大切である.そして,現れた像を注意深く観察し読み取り,それらを切除標本の肉眼所見と詳細な組織検索の所見と対比することによって,初めて正確なX線診断が可能になる.また,通常の検査で発見が困難な病変に対しては,術後の新鮮標本(未切開)あるいは固定標本のX線写真を撮影しておくことが,発見の手掛かりを得る方法として重要である.これらを遂行するためには,外科と病理の理解と協力が必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら