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学会印象記
第29回日本消化器病学会大会
著者: 豊原時秋1
所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科
ページ範囲:P.74 - P.74
文献購入ページに移動 第29回日本消化器病学会大会は,1987年11月5日,6日,7日の3日間,菅原克彦会長のもと,山梨県甲府市で開催された.学会場は,県民文化ホール,県民会館,農協会館および紫玉苑の11会場に分かれ,4題の特別講演をはじめ,シンポジウム,パネルディスカッション,ワークショップおよびラウンドテーブルディスカッションがそれぞれ4題,これに一般演題767題という大規模のものであった.学会会場が11会場に及び遠くに離れていたため,移動するのに時間がかかりいささか不便を感じた.
第1日目の午前中はパネルディスカッション,“胃癌肉眼分類の問題点”を聞いた.各演者らは新しい胃癌肉眼分類を提案したが,肉眼分類を純形態学からみるか予後因子としてみるかによって分類形式が異なるように思われた.また,5型に分類されるいわゆる早期癌類似進行癌の取り扱いをめぐって問題点が浮き彫りにされたが,これに関しては高見先生の提案した“基本型と修飾型の組み合わせによる胃癌の新肉眼分類試案”をたたき台として演者間の活発な討論が行われた.結局,どの分類が良いという結論はなかったが,このセッションで取り上げられた背景をもう一度振り返り,意義のある肉眼分類が作成されることを望む次第である.
第1日目の午前中はパネルディスカッション,“胃癌肉眼分類の問題点”を聞いた.各演者らは新しい胃癌肉眼分類を提案したが,肉眼分類を純形態学からみるか予後因子としてみるかによって分類形式が異なるように思われた.また,5型に分類されるいわゆる早期癌類似進行癌の取り扱いをめぐって問題点が浮き彫りにされたが,これに関しては高見先生の提案した“基本型と修飾型の組み合わせによる胃癌の新肉眼分類試案”をたたき台として演者間の活発な討論が行われた.結局,どの分類が良いという結論はなかったが,このセッションで取り上げられた背景をもう一度振り返り,意義のある肉眼分類が作成されることを望む次第である.
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