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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻1号

1988年01月発行

文献概要

今月の主題 X線・内視鏡所見と切除標本・病理所見との対比(胃) 主題

胃疾患の内視鏡的超音波断層像と病理所見の対比

著者: 山中桓夫1 吉田行雄1 上野規男1 木村健1 斎藤建2

所属機関: 1自治医科大学消化器内科 2自治医科大学病理

ページ範囲:P.75 - P.82

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要旨 胃疾患において7.5MHzリニア電子走査型超音波内視鏡を用い,バルーン法によって描写した病変の超音波断層像と,切除標本の病理組織学的所見の対比を行った.今回使用した超音波内視鏡による胃病変の超音波断層像は,病理標本の肉眼レベルで確認可能な変化を描出でき,その評価を可能にする.評価は超音波断層像に示される胃壁層構造の形態の乱れとエコーレベルの変化を指標として行われる.一方,病理組織学的検索により初めて明らかとなる病変は,超音波断層像の変化として描出できないことが多い.この内視鏡的超音波断層像の限界は,びまん性・散在性に発育する胃癌の浸潤範囲判定や筋原性粘膜下腫瘍の良・悪性の識別を困難にする.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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