icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻1号

1988年01月発行

文献概要

症例

巨大な胃inflammatory fibroid polypの1例

著者: 浦岡正義1 渕上忠彦1 岩下明徳2 飯田三雄1 今村健三郎1 松坂俊光3 原田勝3 高田清武4 松本勲4

所属機関: 1松山赤十字病院消化器科 2松山赤十字病院病理 3松山赤十字病院外科 4松山赤十字病院内科

ページ範囲:P.95 - P.101

文献購入ページに移動
要旨 患者は61歳,男性.高度貧血によるめまいを主訴に来院.心窩部に巨大腫瘤を触れ,精査の結果,胃inflammatory fibroid polypと診断した.腫瘤の大きさは7×5.8×4cmで,全体としては粘膜下腫瘍の形をとりながら,腫瘤の上半分が粘膜欠損を起こしドーム様となっていた.また陥凹面は平滑で,底部は透けて見える特異な形状を示した.長径5cm以上の巨大な本病変は文献上15例にみられ,粘膜下腫瘍,有茎性ポリープ,無茎性上皮性腫瘍などの形をとり,上皮性と非上皮性両者の形態を示していた.自験例にみられる陰茎亀頭様外観は,既に7例の報告があり,他の疾患にはみられない特異な形状であるところから,X線および内視鏡診断が可能と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら