icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻1号

1988年01月発行

文献概要

症例

特異な肉眼像を呈した大腸Crohn病の1例

著者: 牧山和也1 坂口洋司2 久保謹平2 森理比古3 橋本芳徳4 伊福真澄4 村田育夫1 原耕平1 伊津野稔5 渡辺英伸5

所属機関: 1長崎大学医学部第2内科 2久保内科病院 3佐世保市立総合病院内科 4佐世保市立総合病院外科 5新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.107 - P.114

文献購入ページに移動
要旨 6年間の経過の後に特異な肉眼像を呈した大腸Crohn病の1例を報告した.患者は35歳の女性で,発症は1978年7月と推定され,6年後の1984年5月,下痢を主訴として当院へ人院した.病変は下行結腸に限局し,非密集性の炎症性ポリポーシスを伴った約16cmにわたる狭窄性の病変であった.狭窄が改善しなかったため,同年7月これを切除し,病理組織学的にCrohn病と確診した.治療によって,cobblestone像が炎症性ポリポーシスへと変化し,潰瘍が瘢痕化したために,非定型的肉眼像を呈したものと推測された.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?