icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻10号

1988年10月発行

文献概要

今月の主題 十二指腸乳頭部癌 主題

十二指腸乳頭部腫瘍の肉眼所見

著者: 永川宅和1

所属機関: 1金沢大学医学部第2外科,医療技術短大部

ページ範囲:P.1061 - P.1068

文献購入ページに移動
要旨 胆道癌取扱い規約に基づく乳頭部癌の定義とその肉眼的形態分類法の考え方を紹介し,金沢大学第2外科学教室で経験した手術症例を中心にして十二指腸乳頭部腫瘍,なかんずく乳頭部癌の肉眼所見,進展様式や予後を検討した.胆道癌取扱い規約では,乳頭部の範囲を規定し,更に腫瘍の肉眼所見分類では,腫瘤型と潰瘍型とを規定して,そのほかに両者の混在型や特殊型をおいた.教室の拡大手術の方針で臨んだ1973年末以降の5年以上生存は8例69.8%に向上した.潰瘍型や潰瘍腫瘤型の進展度は腫瘤型に比べ膵浸潤,十二指腸浸潤,リンパ節転移,Stage因子ともに高く,その予後も悪かった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?