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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻10号

1988年10月発行

文献概要

今月の主題 十二指腸乳頭部癌 主題

十二指腸乳頭部癌の画像診断―胆膵管からのアプローチ

著者: 内藤靖夫1 三竹正弘1 中澤三郎1 木本英三1 山雄健次1 乾和郎1 加納潤一1 山田昌弘1 越知敬善1 山田貢1 中川浩1

所属機関: 1名古屋大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1095 - P.1102

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要旨 68例の十二指腸乳頭部癌切除例(早期21例,進行47例)の検討から,68例中37例54.4%で癌腫が管内性に十二指腸壁外胆管内に浸潤し,68例中10例14.7%で管内性に膵頭部主膵管内へ浸潤しており,乳頭部癌の診断には膵胆管側からのアプローチが必要であることがわかった.胆管側からのアプローチはPTC,PTCS,胆管二重造影があり,他疾患との鑑別や胆管側への浸潤を診断できた.膵管側からのアプローチはPPD,副乳頭造影を含むERPによる膵管造影があり,高率に膵管像が得られ膵側への進展度診断が可能であった.EUSは腫瘍と十二指腸壁,胆膵管,膵実質を描出できるため腫瘍の浸潤が診断でき,また,転移リンパ節の指摘も可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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