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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻10号

1988年10月発行

文献概要

症例

乳頭部にみられた早期十二指腸癌の1例

著者: 今岡友紀1 長廻錬2 倉塚均3 西村新吉4 長岡三郎5 福本四郎6

所属機関: 1島根県立中央病院第1内科 2島根県立中央病院中央検査部病理 3島根県立中央病院外科 4西村胃腸科・放射線科医院 5島根医科大学中央検査部病理 6島根医科大学第2内科

ページ範囲:P.1133 - P.1137

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要旨 患者は55歳,女性.下痢が主訴で,上部消化管X線検査で乳頭部癌を疑われ入院した.低緊張性十二指腸造影では乳頭部に直径4.3cmの陰影欠損があり,腫瘤は微細な顆粒と結節で構成される.内視鏡的には乳頭部は腫大し,一部のイクラ様の結節と,ほぼ平滑だが近接するとブツブツした小顆粒より成る腫瘤である.生検では高分化型管状腺癌であった.早期乳頭部癌と診断し膵頭・十二指腸・胃・胆囊切除術を行った.腫瘤は3.0×3.5×4.0cmで開口部はわずかに離れている.腫瘤と総胆管開口部は正常な十二指腸粘膜で隔てられていた.したがって,早期乳頭部癌に酷似した早期十二指腸癌であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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