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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻11号

1988年11月発行

文献概要

今月の主題 食道癌の発育進展―逆追跡症例を中心に 主題研究

食道癌の発育・進展―prospective and retrospective study

著者: 西沢護1 野本一夫1 細井董三1 岡田利邦1 山田耕三1 志賀俊明1 平田稔彦1 河野裕一1 大倉澄子1 石岡知憲1 潮崎明1 下村洋一1 牧野哲也2 中村恭一3 大倉康男3 石堂達也3

所属機関: 1東京都がん検診センター 2東松山医師会総合病院 3筑波大学基礎医学系病理

ページ範囲:P.1229 - P.1237

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要旨 食道癌11例のprospectiveおよびretrospective studyから次のようなことが推定された.①臨床的に診断しうるm癌の存在期間はかなり長く,数年を要する.②smあるいはそれ以上に進行した癌の発育・進展は急速である.sm癌を疑ったならば,できるだけ早く外科的処置を行うべきである.③X線診断からみると,一見急速に発育・進展するようにみえるが,早期の段階での発育経過を予側することは難しい.④m癌,特にep癌周辺の生検診断からみた発育・進展の分析には,dysplasiaあるいは食道炎との鑑別が難しいため慎重でなければならない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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