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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻11号

1988年11月発行

今月の主題 食道癌の発育進展―逆追跡症例を中心に

主題症例

Retrospectiveに観察しえた食道進行癌の2例

著者: 尾辻真人1 政信太郎1 西俣嘉人1 米沢善照1 肥後公彦1 佐伯啓三1 牧猛1 山筋忠1 橋本修治1

所属機関: 1鹿児島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.1264 - P.1268

文献概要

要旨 〔症例1〕は55歳,男性.初診時胃体部多発潰瘍の診断で経過観察となり,7か月後のX線検査でIuに食道進行癌が発見されたが,retrospectiveな検討でも初診時のX線像に所見を見出すことは困難であった.〔症例2〕は64歳,男性.胃潰瘍の診断を受け経過観察となり,その後Im,Iuに進行癌が発見されるまで10か月を要したが,その間の病変部のX線上の所見,殊に伸展不良の程度はほとんど変わらなかった.X線上〔症例1〕は急速な,〔症例2〕は比較的緩徐な経過を呈したと思われ,食道癌の発育・進展という問題に対し,何らかの示唆を与えると思われたので報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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