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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻12号

1988年12月発行

文献概要

今月の主題 腸管の悪性リンパ腫(1) 主題

腸管悪性リンパ腫の臨床病理学的検討

著者: 佐々木亮1 岩渕三哉1 渡辺英伸1

所属機関: 1新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.1315 - P.1322

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要旨 外科的に切除された腸管原発悪性リンパ腫24例について,臨床病理学的検討を行った.早期リンパ腫と進行リンパ腫に分けられ,前者の肉眼型は,早期胃癌の肉眼型分類に準じて分類することが可能であった.後者のそれは,(1)polypoid type,(2)diffusely infiltrating type,(3)ulcerative type,(4)early lymphoma-like typeの4型に分類できた.polypoid typeは大腸に好発し,組織学的には小細胞型および中細胞型が多く(6/11例),悪性度が低い傾向があり,ulcerative typeは小腸に好発し,多発傾向があり,組織学的には大細胞型が多く,多形型もみられ(4/8例),悪性度が高い傾向があることが特徴的であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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