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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻12号

1988年12月発行

文献概要

症例

Sweet病に合併した非特異性小腸潰瘍の1例

著者: 五十嵐正広1 勝又伴栄1 上山三代子1 岡田豊次1 岡部治弥1 高橋俊毅2 中英男3

所属機関: 1北里大学医学部内科 2北里大学医学部外科 3北里大学医学部病理

ページ範囲:P.1381 - P.1386

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要旨 患者は47歳,男性.1974年に皮疹出現し皮膚科でSweet病として経過観察されていたが,1985年腹痛,下血にて発症.X線検査および内視鏡検査にて腸間膜対側に不整地図状の多発潰瘍と粘膜集中像,著明な炎症性ポリープがみられた.切除標本では,回盲弁を含む回腸末端部に,4.0×2.5cm大のUl-Ⅳの潰瘍および潰瘍瘢痕と,更に口側には,Ul-Ⅱの浅い潰瘍瘢痕を2個認めた.組織学的には非特異性潰瘍であり,潰瘍の分布や形態は腸型Behcet病,単純性潰瘍に類似するものと考えられたが,著明な炎症性ポリープの合併があり興味がある1例と思われ報告した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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