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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻2号

1988年02月発行

今月の主題 消化管のアミロイドーシス(2)

主題症例

monoclonal gammopathyを伴い胃と腸に限局すると思われるアミロイドーシスの1例

著者: 岡村正造1 山本義樹1 浅井俊夫1 大橋信治1 越知敬喜1 三竹正弘1 室博之2

所属機関: 1豊橋市民病院内科 2浜松医科大学第2病理

ページ範囲:P.167 - P.174

文献概要

要旨 患者は69歳の女性で貧血の精査目的で1984年11月に入院.1981年に胃切歴あり.血清M蛋白と尿中Bence Jones蛋白を微量検出したが骨髄は異常なし.X線・内視鏡検査にて残胃全域に大小の不整形陥凹と小結節状隆起を認め,小腸では蠕動低下とKerckring皺襞の腫大,点状小陥凹を,大腸では毛細血管像が消失し褪色した粘膜に小陥凹を認めた.胃と直腸生検でアミロイド沈着を認めた.消化管出血が遷延し残胃全摘と空腸部分切除,肝脾の楔状切除を実施.病理学的に残胃と小腸の粘膜筋板から粘膜下層に著明なアミロイド沈着があるも,食道にはEC結合部近傍にごく微量認めるのみで,肝脾に同沈着はなかった.なお,1981年の遡及的資料も呈示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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