icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻2号

1988年02月発行

文献概要

今月の主題 消化管のアミロイドーシス(2) 主題症例

慢性関節リウマチに続発した消化管アミロイドーシスの1例

著者: 松川正明1 碓井芳樹1 山田聰1 根来孝1 韓東植1 吉田邦夫1 三輪洋人1 浜田勉1 有山襄1 滝和博2 矢作栄三3 佐久間勝美3

所属機関: 1順天堂大学医学部消化器内科 2順天堂大学医学部病理 3慈誠会上板橋病院内科

ページ範囲:P.181 - P.185

文献購入ページに移動
主旨 患者は66歳の女性で,主訴は6か月前から下痢と腹痛であった.9年前に発症した慢性関節リウマチに罹患した.小腸X線検査で腸管がやや収縮したときにびまん性に小透亮像をはっきりと認めた.このように収縮した状態のX線所見が特徴的であった.大腸X線検査でも粘膜は粗糙で網の目像は消失し,一部にニッシェ像を認めた.胃の内視鏡検査で散在性に粘膜の発赤をみた.大腸内視鏡検査で直腸にびまん性の発赤をみた.通常観察で胃・大腸の正常部でも生検で組織学的にAA型のアミロイドの沈着を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?