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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻2号

1988年02月発行

今月の主題 消化管のアミロイドーシス(2)

主題症例

腸潰瘍と続発性アミロイドーシスを合併したChediak-Higashi症候群の1例

著者: 松井敏幸1 飯田三雄1 松本主之1 中尾譲1 藤島正敏1 石井栄一2 連吉時3 岩下明徳4

所属機関: 1九州大学医学部第2内科 2九州大学医学部小児科 3九州大学医学部第2病理 4松山赤十字病院病理

ページ範囲:P.187 - P.194

文献概要

要旨 Chediak-Higashi症候群の経過中,特異な消化管の潰瘍性病変を認め,同時に続発性アミロイドーシスをも証明しえた1例を経験した.患者は24歳,女性.生下時より皮膚蒼白があり,口内炎,化膿疹などを繰り返す.好中球遊走能低下,好中球内peroxidase陽性巨大顆粒を認め,Chediak-Higashi症候群と診断された.1984年腹痛を訴え,消化管の検査の結果,回腸末端~結腸に狭窄と多発する潰瘍を認めた.潰瘍は類円形で浅く,周囲に花冠状の発赤を伴っていた.1986年9月,内視鏡的生検によって全消化管からアミロイドの沈着を証明した.X線および内視鏡上,十二指腸と空腸にアミロイドーシスに基づくと思われる粗糙な粘膜像を認めた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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