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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻2号

1988年02月発行

今月の主題 消化管のアミロイドーシス(2)

主題症例

ポリペクトミーにより組織学的に証明されたアミロイド沈着による直腸ポリープの1例

著者: 後藤裕夫1 望月亮三1 森省一郎1 井上明美1 飯沼元1 曽根康博1 鈴木雅雄1 松井英介1 土井偉誉1 池田庸子2 下川邦泰2

所属機関: 1岐阜大学医学部放射線科 2岐阜大学医学部臨床検査医学講座

ページ範囲:P.203 - P.206

文献概要

要旨 左下腹部痛を主訴として来院した50歳の男性に,注腸検査で直腸に7mm大の隆起性病変を発見し,ポリペクトミーを行った.組織学的検索の結果,粘膜固有層に結節状に沈着したアミロイドにより隆起が形成されていた.全身的な検索では,その他の諸臓器にはアミロイドーシスによる症候を認めなかった.また,消化管の他の部位よりat randomに採取した生検組織にはアミロイドの沈着を認めなかった.この結果,直腸の小隆起に限局する非常にまれな限局性のアミロイドーシスの1型と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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