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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻2号

1988年02月発行

今月の主題 消化管のアミロイドーシス(2)

主題症例

血便を繰り返したアミロイドーシスの1例

著者: 三浦康子1 小島原将博1 中村健1 小室裕一1 加藤繁夫1 吉田武史1 仲村洋1 北洞哲治1 鈴木紘一1 宇都宮利善2 向井美和子3

所属機関: 1国立大蔵病院消化器科 2国立大蔵病院外科 3国立大蔵病院病理

ページ範囲:P.207 - P.210

文献概要

要旨 患者は81歳の男性で,10年来繰り返す血便がみられ,非特異性直腸・S状結腸炎として経過観察されていた.入院3日前より1日10回に及ぶ血便がみられ,入院後の大腸内視鏡検査では,直腸S状結腸に浮腫状粘膜に覆われた大小不同の隆起性病変および散在性の出血点,粘膜の易出血性が観察された.その生検組織より原発性アミロイドーシスと診断した.sulphasalazine投与3週間で下血は消退し,大腸X線像においても改善が認められた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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