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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻2号

1988年02月発行

症例

胆囊原発の内分泌細胞癌の1例

著者: 羽賀正人1 山川良一1 鬼島宏2 岩淵三哉2 渡辺英伸2

所属機関: 1新潟勤医協下越病院内科 2新潟大学医学部第1病理

ページ範囲:P.223 - P.227

文献概要

要旨 われわれは79歳男性に胆囊原発の内分泌細胞癌と腺癌の共存例を経験した.腫瘍は胆囊体頸部に位置し,25×25×10mmの大きさで結節浸潤型を呈し,肝床部へ直接浸潤していた.組織学的には高分化腺癌が腫瘍表層部に存在し,これに連続して深部に内分泌細胞癌が存在していた(いわゆるcomposite tumorの形態をとっていた).本例の組織像は胃の内分泌細胞癌のそれに類似していた.免疫組織化学染色ではセロトニン,ガストリン,GRP陽性細胞が少数認められた.本症例を報告すると共に,これまでに報告された胆囊内分泌細胞腫瘍25例を踏まえて,文献的考察を行った.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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