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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻3号

1988年03月発行

文献概要

症例

腹部超音波検査が診断的に有用であると考えられた胃脂肪腫の1例

著者: 妹尾恭一1 長嶋厚樹1 上川床裕1 足立明1 大久保卓次1 西見博之1 原田経敬1 藤崎真人1

所属機関: 1足利赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.293 - P.297

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要旨 腹部超音波検査が診断的に有用であると考えられた胃脂肪腫のまれな1例を報告した.患者は72歳,男性.空腹時心窩部痛にて当院に入院した.胃X線,内視鏡検査では,幽門前庭部後壁に隆起性病変がみられ,腫瘍の形は山田Ⅲ型様であり,大きさは直径約2cm,腫瘍の基部にはUl-Ⅱ程度の潰瘍がみられた.組織学的に腫瘍は,よく成熟した脂肪細胞と線維組織より成っていた.腹部超音波上は,均一で中等度のエコー像を示す部と,斑状で高エコー像を示す2つのエコーパターンが腫瘍にみられ,後者が脂肪腫に相当すると考えられたが,同所見は脂肪肝にみられるbright liverの所見に類似していた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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