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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻3号

1988年03月発行

文献概要

症例

胃形質細胞腫の1例

著者: 高橋千治1 加藤邦隆1 中谷易功1 安達亘1 石坂克彦1 梶川昌二1 飯田太1 赤松泰次2 勝山努2

所属機関: 1信州大学医学部第2外科 2信州大学医学部付属病院中央検査部

ページ範囲:P.305 - P.310

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要旨 患者は71歳の男性.主訴は嚥下時の心窩部痛.検査成績では特記すべきことなし.胃X線および内視鏡検査において,噴門直上にBorrmann2型胃癌様の病変と穹窿部に中心陥凹を伴った粘膜下腫瘍様の隆起性病変を認めた.前者からの生検で胃形質細胞腫を疑い,手術施行した(胃全摘,膵脾合併切除,R2リンパ節郭清).病理検査では噴門直上のBorrmann2型様病変は,κ鎖をモノクローナルに産生する形質細胞腫であり,穹窿部の病変は迷入膵であった.術後,cyclophosphamide 50mg/日と,predonine 5mg/日による化学療法を施行し,再発の徴候はない.本邦例28例について文献的に考察した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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