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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻3号

1988年03月発行

文献概要

症例

早期胃悪性リンパ腫の1例

著者: 長野正裕1 望月福治1 伊東正一郎1 池田卓1 豊原時秋1 山崎匡2 沢井高志3 白根昭男4

所属機関: 1仙台市医療センター消化器内科 2仙台市医療センター外科 3東北大学医学部第1病理 4白根胃腸科クリニック

ページ範囲:P.317 - P.322

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要旨 患者は46歳,男性.定期検診の目的で近医を受診し,内視鏡下生検の結果,胃悪性リンパ腫と診断され本院に紹介された.入院後,内視鏡,胃X線検査で経過観察中,病変の一部と思われる潰瘍が著明に縮小し,耳殻状隆起が目立ってきた.生検結果と臨床経過より胃悪性リンパ腫と診断,手術を施行した.病理組織検索では,耳殻状隆起上のみに腫瘍細胞が認められ,病変の一部は脱落した,と推察された.深達度smのlarge cell typeのmalignant lymphomaであった.リンパ節転移,脈管侵襲は認められなかった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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