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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻4号

1988年04月発行

文献概要

研究

血管造影による胃癌の壁深達度診断における超選択的拡大撮影の評価

著者: 沢井清司1 藤井宏二2 高橋滋2 泉浩2 加藤元一2 竹中溫2 徳田一2 大村誠3 清田啓介4 向井秀一4 趙栄済4 吉田俊一4 藤本荘太郎4 中島正継4

所属機関: 1京都府立医科大学第1外科 2京都第二赤十字病院外科 3京都第二赤十字病院放射線科 4京都第二赤十字病院消化器科

ページ範囲:P.435 - P.440

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要旨 298例の胃癌に対して術前血管造影を行い,どのレベルの動脈に浸潤所見が認められるかによって,①m,②sm,③pm,④ss・se,⑤si・sei,の5段階の壁深達度診断を行い,切除胃の病理診断と対比した.結果:(1)腹腔動脈造影のみを行った97例では正診率は56.7%と不良であったが,漿膜浸潤の有無に関しては83.5%を正しく診断しえた.(2)左胃動脈などの超選択的動脈造影を行った114例では正診率79.5%となり,前者と比べて有意差(p<0.005)を認めた.(3)超選択的動脈造影を拡大撮影で行った87例では正診率87.4%と更に向上し,mとsmの鑑別も73.9%で可能であった.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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