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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻4号

1988年04月発行

文献概要

研究

早期胃癌切除範囲決定のための術前点墨法―特に漿膜面染色の有用性について

著者: 岡村隆仁1 浜垣仁1 林道廣1 桑名三徳1 山本弘幸1 篠藤満亮1 山本彰芳1 井上修志2 里見建裕2 藤田紀子2 沼本敏3

所属機関: 1高知市立市民病院外科 2高知市立市民病院内科 3高知市立市民病院臨床病理検査科

ページ範囲:P.441 - P.445

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要旨 早期胃癌において断端部癌遺残や不必要な胃全摘を防止するために,漿膜面染色を目的とする術前点墨法を考案した.本法は内視鏡検査により癌浸潤範囲を決定し,次に手術直前に,再度内視鏡下にその癌口側浸潤端から口側1cmの部位に点墨する.そして術中漿膜側から透見される墨汁による染色マークを切除線決定の指標とするものである.胃壁内の深さは筋層あるいは粘膜下層に,時期は手術前3日以内に,量は0.1ml注入すると良好な染色マークを得ることができた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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