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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻4号

1988年04月発行

文献概要

Coffee Break

異説潰瘍学(3) 再発予防薬

著者: 五ノ井哲朗1

所属機関: 1福島県立本宮病院

ページ範囲:P.446 - P.446

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 再発を予防するために,消化性潰瘍の治癒後しばらく服薬を続ける.潰瘍の治療に用いた薬をそのまま,あるいは少し減量するなどして継続するのが通例である.われわれは当然のこととして,このように,潰瘍の後療法を行っているのだが,こだわってみると,このことにも数々の疑義がある.

 いま,再発の予防に用いられる薬剤はすべて潰瘍治療剤である.当然ながら,潰瘍の治療を目的として開発され,潰瘍治療剤としての薬効検定を経たものだが,再発予防を目的としたものではなく,また,再発予防効果について十分な検証,吟味を経たものではない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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