icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻4号

1988年04月発行

文献概要

症例

非手術的に診断しえた直腸型Crohn病の1例

著者: 加納宣康1 宇治正二1 林勝知1 堀谷喜公1 後藤明彦1 石川勉2 鈴木雅雄2 土井偉誉2 下川邦泰3

所属機関: 1岐阜大学医学部第1外科 2岐阜大学医学部放射線科 3岐阜大学医学部臨床検査医学

ページ範囲:P.455 - P.460

文献購入ページに移動
要旨 排便困難および肛門部痛を主訴とした37歳,男性で,非手術的に直腸に限局したCrohn病と診断しえた1例を報告した.直腸型Crohn病の本邦報告例はこれまでに8例と少なく,非手術的に診断できたのは2例のみであった.本症の非手術的診断は容易ではないが,大腸X線検査および内視鏡検査による精密な診断と,生検材料の連続切片での詳細な検査が本症の診断率を向上させ,過大な手術侵襲を避けるのに有用と考えられた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?