icon fsr

文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻4号

1988年04月発行

文献概要

追悼

青山大三先生を悼む

著者: 鍋谷欣市1 高田洋2 市岡四象3 中村周吉郎4 白壁彦夫5

所属機関: 1杏林大学第2外科 2大津市民病院 3東京女子医科大学付属第2病院中央検査部 4「青山会」 5早期胃がん検診協会

ページ範囲:P.460 - P.462

文献購入ページに移動
 只管なる青山大三先生

 「ねえ,患者の○○さんをもう1回再検させてくれない」と,大三先生は時々こっそりと医局を訪れる先生でした.ご自身が納得するまでは透視を諦めない職人気質の先生でした.あまりにも熱心に検査するので,泣き出す患者さんもいましたが,そのお蔭で消化管の微小癌をよく発見されました.

 先生は消化管のことを“管”と言われましたが,“只管”という言葉は先生のためのものだと思っています.英語の氾濫するなかで,先生のレポートは一貫して独語でした.先生のご冥福を祈りながら,“只管なる追求心”にあやかりたいと願うものです.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?