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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻4号

1988年04月発行

文献概要

初心者講座 食道検査法・4

X線学的スクリーニング検査

著者: 植松貞夫1

所属機関: 1千葉大学放射線部

ページ範囲:P.468 - P.472

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 はじめに

 食道疾患に対するX線学的診断方法は,スクリーニング検査方法として,あるいは精密検査方法としてすべての施設で実施され,それなりの成果を上げているのが現状であろう.そしてこのX線学的検査方法の最大の目的は,食道癌(特に早期の食道癌)を数多く見つけて,最適の治療方針を設定することである.

 周知のように食道癌の治療成績は胃癌や大腸癌に比較して非常に悪いというのが現状であり,この最大の原因としては早期食道癌症例が早期胃癌や大腸癌症例に比較して非常に少ないというところにあると言っても過言ではない.したがって早期食道癌を1例でも多く見つけるためにはどうしたらよいかという大きな課題を解決するためには,食道のX線学的スクリーニング検査の役割も非常に重要になってくるであろう.

 一口に食道のX線学的スクリーニング検査と言っても,その目的とする内容はどういうものであろうか.大きな病変から小さな病変までも包含した内容なのか.現実はどうなっているのか.非常に難しい問題が山積しているのである.この問題について詳述してみたいと思う.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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