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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻5号

1988年05月発行

文献概要

今月の主題 胃・十二指腸潰瘍と超音波内視鏡 主題

超音波内視鏡による胃潰瘍の検討―特に胃潰瘍治癒過程について

著者: 木田光広1 西元寺克礼1 副島慎一1 野登誠1 市川尊文1 芦原毅1 小泉和三郎1 横山靖1 三橋利温1 岡部治弥1 三重野寛喜2 比企能樹2 武田雄一3 中英男3

所属機関: 1北里大学医学部内科(東病院) 2北里大学医学部外科(東病院) 3北里大学医学部病理(東病院)

ページ範囲:P.502 - P.510

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要旨 胃潰瘍症例46例(50病変,延べ83回施行)を対象として超音波内視鏡(EUS)により胃潰瘍治癒過程につき検討した.胃潰瘍のEUS像を,陥凹部周囲に拡がる低エコー域をulcer echo,陥凹底の径をW,sm層の中断径をD-sm,pm層のulcer echoの径をD-pmとして内視鏡時相別に分析を行った.胃壁内のulcer echoは胃壁深層ほど大きく,その拡がりはUl-Ⅲ,Ⅳ易治性,Ⅳ難治性の順に大きくなる傾向があり,治癒の進行と共に縮小した.D-sm,D-pmの縮小速度は難治性潰瘍で遅い傾向がみられ,4週以後その差は顕著であった.内視鏡時相H期のW/D-pmの比により易治性潰瘍と難治性潰瘍の鑑別がある程度可能であり予後の判定に有用と思われた.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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