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文献詳細

雑誌文献

胃と腸23巻6号

1988年06月発行

文献概要

今月の主題 びまん浸潤型大腸癌と転移性大腸癌 主題

びまん浸潤型大腸癌の病理

著者: 小池盛雄1 滝沢登一郎1 船田顕信1 岡部聡1 前田義治1

所属機関: 1東京都立駒込病院病理科

ページ範囲:P.609 - P.615

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要旨 8例のびまん浸潤型大腸癌について検討した.大きく2種に分類され,1つは印環細胞癌あるいは低分化腺癌で,硬癌あるいはlinitis plastica型の癌,他の1つは癌性リンパ管症とも称される広汎・高度なリンパ管浸潤によりびまん性浸潤を示すものである.前者は6例,後者は2例.印環細胞癌あるいは低分化腺癌は,粘膜面に浅い潰瘍を形成するが,その深さはせいぜい粘膜下層の上層までである.AB・PAS染色では,AB(+)PAS(-)粘液が大部分で,胃癌の印環細胞癌の粘液の染色態度と異なっていた.径8mmの印環細胞癌も併せて検討し呈示した.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1219

印刷版ISSN:0536-2180

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